3歳児からの受け口治療には“ムーシールド”といわれる、矯正装置を使います。
ムーシールドを使うことで、受け口(反対咬合)を永久歯が生えるまで待つことなく、3歳児からでも受け口の矯正治療ができます。利用方法は非常に簡便で、就寝中にマウスピース型の装置をくわえるだけです。幼い子にも負担が小さく、治療に要する期間も長くて1年間と、非常に短期間で治療することができます。また針金をお口の中に通す必要もないので、ほとんど痛みを感じることもありません。
幼少時に親御さまが心配されて歯科医師に相談しても、「永久歯になれば改善されることもあるので、しばらく様子見ましょう。」と言われることが多かったと思います。
確かに『幼児期の受け口(反対咬合)は自然治癒が見込まれる』と言われます。実際2歳まで受け口(反対咬合)だった子は、成長と共に自然治癒可能性は50%と高いのですが、3歳の時点で受け口(反対咬合)だった子が自然治癒する可能性はとても低くなります。そのため、ムーシールドは3歳頃から開始する事をおすすめしております。
また永久歯で受け口治療を行う場合には、ワイヤー矯正などを行う必要がありますので、患者様にとっても大きな負担となります。そのため、幼児期に治療を行っていると、将来の補足的な治療を行ったとしても、1から開始することに比べると、期間的にも費用的にも大きな差がでます。