歯列育形成とは顎の成長を手助けし、また足りないスペースを作るために顎を拡大し、抜歯なしでお子様の歯並びを治療します。
現代の食事では柔らかい食べ物が多くなり、あまり噛まなくても食事ができてしまうため、顎の発達が悪くなっています。そのため永久歯に生え変わる時には、多くの子供たちが歯並びを悪くします。
これは、顎の成長がしないまま、生え変わってしまうので歯が並ぶスペースが不足し歯並びが悪くなるのです。また姿勢と噛み合わせには非常に重要な関係があります。顎だけではなく、体全体の筋肉が弱いため、正しい姿勢をとることができない子供がたくさんいます。歯並びを矯正し、噛み合わせを良くすると体の成長や精神の発達、集中力が持続するようになります。
低年齢から歯列育形成を始めることで、歯並びだけでなく、顎の成長がスムーズに進み、輪郭の形が良くなります。見た目も当然ながら、将来虫歯や歯周病になる確率も下がると言われています。
歯列育形成Q&A
- 歯列育形成は何歳頃から始めるとよいですか?
- 5歳頃から開始することができます。年齢が上がるほど顎の拡大が難しくなりますので、10歳を越えると抜歯による矯正になる可能性があります。
- どのような方法で顎を拡大するのですか?
- 顎を拡大するというと、すごい装置を入れるように思われる親御さんがいますが、プレートとよばれる取り外しのできるマウスピースみたいなものを1日のうち起きているときに4時間と寝ている間(8時間)、お口の中にはめていただきます。
- 治療期間はどのくらいですか?
- 基本的に永久歯がすべて生えそろう12歳前後まで観察していきます。標準経過態といって前歯4本が上下できれいに並んでいけば経過観察になります。
- 通院回数はどのくらいですか?
- 通院回数は2週間に1度程度です。(お口の状態によって変わります。)
- 治療費はどのくらいかかりますか?
- 歯並びの状態によりますので ご相談ください。できるだけ早く始めれば、装置の数も少なく済みますので、それだけお安くなります。
- 付けはずしは可能ですか?
- はい。可能です。食事の時や、スポーツの時、歌を歌う時などははずしてください。
- 虫歯の心配はありませんか?
- お口の中に装置が入っているとむし歯になる可能性が高くなります。毎回の来院時にむし歯の予防処置を行います。未成熟の歯にフッ素を塗布すると歯質が丈夫になり、一生を通じてむし歯にないりにくい歯になります。